「予備試験に合格するためには社会人はどんな予備校を選べばいいの?」
現在では、予備試験の予備校はたくさんあり、SNS上で個別指導をアピールする方もいるため、どんな予備校を選べばいいのか悩んでしまう方も多いですよね。
たくさんの予備校がありますが、結論から言いますと、この3つの予備校がオススメです。
- アガルート
- 伊藤塾
- スタディング
なぜなら、勉強の時間がない社会人の皆さまが予備校を選ぶ4つの基準に該当するからです。
- オンライン受講ができるか
- 音声や動画のダウンロードが可能か
- 基本講座や論文対策がパックで販売されているか
- 払える金額か、払いやすい方法があるか
具体的にどのように予備校を利用するかという6つの方法も紹介しております。
本記事を読んで、早めに予備校を選び、合格に向けて勉強を進めていきましょう!
1 時間のない社会人が予備試験に合格するには予備校の利用が【必須】
社会人が予備試験に合格するには、予備校の利用が必須と言えます。
その理由は、社会人には時間がないからです。
もし、自分には時間があると思っているのであれば、その認識を改めた方がいいでしょう。
予備試験に合格している受験者層の大半は時間がある学生です(64%・令和5年度)。
その学生すら簡単に合格できない試験が予備試験なのです。
予備試験の予備校には、予備試験に合格するためのエッセンスが詰まっています。
つまり、予備試験の合格に向けて最短距離で勉強を進めることができるのです。
時間のない社会人の方には、迷わず予備校を利用することをお勧めしています。
2 社会人にオススメの予備試験予備校はこの3つ
社会人にオススメの予備試験予備校は、以下の3つです。
- アガルート
- 伊藤塾
- スタディング
社会人にとっての予備校の選び方はあとで説明しますので、ここではそれぞれの予備校の特徴を説明します。
まずはそれぞれの予備校の特徴を表にまとめましたので、こちらをご覧ください。
項目 | アガルート | 伊藤塾 | スタディング |
特徴 | 伝統的な予備校に引けを取らない信頼性のある予備校。 質の高い講義を受けることができて、質の高いテキストも手に入る。 | 伝統的な予備校の一つ。非常に教え方が上手いという講師が複数在籍。 新しい予備校ができても、利用者多数。 | オンラインに特化した超効率型の予備校。 デジタル教材が中心で、スマホやタブレットでの学習に最適。 価格がかなり安い。 |
講義形式 | オンライン講義中心 | オンライン・ライブ講義 | オンライン講義 |
教材 | 紙媒体+デジタル教材 | 紙媒体中心。 デジタル教材あり。 | デジタル教材 |
学習サポート | 個人別マネージメントオプション 質問制度 フォロー制度 バーチャル校舎 オンライン添削制度 | マンツーマン指導 質問制度 添削制度 | 個別指導コース 学習Q&A制度(チケット制) |
価格帯 | 中価格 | 高価格 | 低価格 |
時間がない人の相性 | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
アガルート
司法試験・予備試験を中心とするオンライン予備校です。
令和6年度司法試験の合格者占有率37.8%を占めるなど、比較的新しい司法試験・予備試験予備校の中では十分に有力な予備校です。

(アガルートのウェブサイトより引用)
予備試験・司法試験の出題範囲を網羅的にカバーしており、基礎から応用まで体系的に学習することができます。
インターネットによる配信講義と製本されたオリジナルテキストを使って学習する形式になります。
ただし、同じ内容のデジタルテキストもあり、ふと気になったことがあったときにはいつでもデジタルテキストを確認することができます。
デジタルテキストは講義画面と同時表示されるため、テキストを持ち歩かなくても受講することが可能です。
アガルート公式アプリ「AGAROOT Learning」もあり、講義動画をダウンロードすることで、通信環境がないところでも受講できるようになりました。
校舎はなく、オンラインでの講義のみですが、指導経験豊富なプロ講師による担任制度、個別マネージメントオプション、プロ講師が回答してくれる質問制度、オンライン添削などフォローアップが充実しております。
価格帯はけっして安いとは言えませんが、伝統的な予備校に比べれば安価で、コスパが非常に高いといえます。
一定のカリキュラムを申し込んだ方が予備試験に合格した場合、対象となる講座の税抜価格を全額返金する制度もあるため、本気で合格を目指す方には実質無料にも近いといえるでしょう。
アガルートのウェブサイトでは、社会人受験生の合格体験記が40件以上掲載されています。
実際にどのような方がアガルートを利用して予備試験・司法試験に合格しているかを確認してみるとよいでしょう。
伊藤塾
言わずと知れた、司法試験といえば伊藤塾という予備校です。
新しい予備校がたくさん出てきた状況でも、伊藤真塾長、呉 明植(ごう あきお) 講師、伊関 祐(いせき ゆう)講師、本田 真吾(ほんだ しんご) 講師など、実績・経歴ともに十分な有名講師の講義は今でも分かりやすいと定評があります。
令和6年司法試験の合格者1,592名中1,436名が伊藤塾の有料講座を受講したとされているとおり、圧倒的なシェアを誇ります。

(伊藤塾のウェブサイトから引用)
伝統的な基礎マスター、論文マスターなどの講座があり、基礎から応用まで体系的に学習することができます。
答練や模試も充実しており、予備試験合格までだけでなく司法試験合格まで常に選択肢の一つに入る予備校となります。
実際の校舎もありますので、オンライン受講だけでなく、対面で講義を受けたいという希望も満たすことができます。
価格は比較的高めではありますが、選んで間違いということはないでしょう。
司法試験入門講座本科生限定ですが、予備試験合格後、翌年の司法試験対策講座を無料で提供しているので、長い目で見ればお得と言えるかもしれません。
スタディング
KIYOラーニング株式会社が運営しているオンライン資格対策予備校です。
司法試験・予備試験が中心の予備校とはいえませんが、川口春奈さんがイメージキャラクターを務めるなど決してマイナーな予備校ではないと言えるでしょう。
「机で勉強する時間がなくても学べる」が特徴で、ビデオ講座やスマート問題集が特徴です。
試験に合格するために必要なインプットに限るという特徴があり、他の予備校に比べて体系的な学習をすることは難しいでしょう。
一方で、アウトプットをとても意識していて、答案でそのまま使えるような表現を用いた講義や、講義を受講した後に即座に短答の問題を解けるカリキュラムなどがあります。
基礎講座は約198時間で完結するものとなっており、比較的コンパクトにまとめられています。
1講座あたり約30分ですが、1動画は5〜15分で構成されています。そのため、まとまった時間が取りづらくても一単位だけやろうと思うことができます。
スマート問題集というものがあり、重いテキストを持ち歩く必要がありません。
混んでいる電車の中ではテキストを開くことはできませんが、スマホであれば見ることくらいできます。混んでいる電車通勤の人にはお勧めでしょう。
しかも、動画は、テレビのワイドショーのように、見て分かるようになっているので、テキストを広げながら動画を視聴しなければいけないというわけではありません。これは、司法試験・予備試験の講座の中でも画期的でしょう。
合格体験記などをみても社会人の方が中心です。
つまり、スタディング側も社会人受験生をメインターゲットにしているのでしょう。
スタディングが公表している学習スタイルを見れば、主に社会人向けであることが分かるでしょう。
オプションとなる部分が多いですが、しっかりとフォロー制度も用意されています。
司法試験・予備試験予備校としてはあり得ないほどの安い価格で提供されていることも特徴です。
これだけでまずはスタディングを選んでみるという考え方もありだと思います。
3 社会人が予備校を選ぶときの4つの基準
学生とは異なる、社会人が予備校を選ぶときの基準というものが4つあります。
社会人は、時間がない一方で、学生よりもお金をかけやすいという特徴があるからです。
そこで、社会人が予備校を選ぶときの基準4つを解説します。
(1) オンライン受講ができるか
オンライン受講ができるかどうかは、不可欠の基準といえます。
仕事終わりに予備校の教室に行って講義を受けるということも不可能ではないですが、その移動時間がもったいないです。
予備試験合格を目指す社会人にとって一番重要なのは、いかに勉強時間を作り出すかです。
社会人で通勤時間がかかる人にとっては、その間に勉強時間を稼ぐ必要があります。
早朝や夜間に勉強する時間を作り出すことも必要となります。
そのためには、オンライン受講でいつでも受講できるということが必要なのです。
(2) 音声や動画のダウンロードが可能か
オンライン受講とも関わりますが、音声や動画のダウンロードをしていつでも再生できるかということも重要な基準となります。
電車通勤などをしている方にとっては、ダウンロードをして通勤時間中に聞き込むということをして勉強時間を稼ぐ必要があるからです。
(3) 基本講座や論文対策がパックで販売されているか
社会人の受験生には何度も予備校の講座で悩んでいる時間的余裕はありません。
基本講座はここで、論文対策はここ、短答対策はあとから考えよう……などをしている余裕はないのです。
そうであれば、最初からパックになって販売されているかどうかも重要な基準となります。
他にも、このブログで何度も説明しているとおり、インプットと並行してアウトプットも行うことが重要です。最初からアウトプット用の教材を購入できるパックは非常にオススメです。
ただし、支払いの問題もありますから、買うものだけ決めて分割して購入することもいいでしょう。

分割払ができる予備校もあります。
ときどき、ローン支払い手数料無料キャンペーンなどもありますので、一度に購入することも可能です。
(4) 払える金額か、払いやすい方法があるか
いくら社会人が自分のお金を使いやすいと言っても、予備校の講座はそれなりの金額がします。
払える金額かということも重要な基準でしょう。
ただし、分割払ができる予備校もあります。
ときどきローン支払い手数料無料キャンペーンなどもありますので、一度に購入することも可能です。
また、予備試験に合格したら、講座の代金が一部返金されるシステムや、司法試験の講座が無料となるシステムを用意している予備校もあります。
払える金額かどうかというよりも、払う価値のある予備校かどうかということを考えてみるのがよいでしょう。
4 社会人がやるべき予備校の利用方法を6つ紹介
(1) まずは基本講座を1週聴く
過去に受験したことがある人などでなければ、まずは基本講座を一周聴いてみましょう。
このときの目的は、どんなことを勉強していくのかというターゲットを把握することです。
まずは一周聴いてみることで、二周目以降に他の分野との関係性が分かり、効率的に勉強を進めることができます。
一周聴いてみるときの注意点は、「理解しようとしない」ことです。
一周聴いただけで理解できる人はいません。
理解しようとして時間をかけるよりも、早く二周目に行った方が効率的だからです。
講師の話すスピードによりますが、聴き取りやすい講師の場合には、1.3〜1.5倍程度のスピードで聴くこともオススメです。
(2) 民法の論文対策講座を1週やってみる
基本講座を聴いてみた後は、民法の論文対策講座を一周やってみましょう。
論文対策講座は問題と解説からできていますので、論文対策講座に取り組むことで、司法試験ではどのような問題が出題されるのかと、問題を解くときにどうやって考えるのかを知ることができます。
この二つのことを知ることで、今後のインプットをどうやって行なっていけばいいのかの指標を持つことができるのです。
なぜ民法なのかというと、法律の勉強で基本となってくる「契約」の概念を勉強しやすいからです。
問題の内容もイメージをしやすいことから、最初の科目とするにはオススメです。
(3) しっかり時間をとって基本講座のテキストと論文対策講座を往復する
民法と同じように他の科目の論文対策講座も取り組んでみましょう。
そうしたら、次は基本講座のテキストと論文対策講座を往復していきます。
なぜ基本講座のテキストと論文対策講座を往復するかというと、基本講座で「基本」となる知識や考え方を確認し、論文対策講座で本当に理解できているのかを再確認するという作業を行っていくからです。
この工程は司法試験合格までずっと続くものとなり、一番時間がかかるものといえます。
予備試験・司法試験の範囲はとても広いので一回しっかりとやっただけでは理解できませんし、記憶し続けることもできないので、一回一回身についたという実感を得ながら、全範囲で繰り返していきましょう。
(4) もう一度基本講座を聴く
論文対策講座にしっかりと取り組めたあとには、基本講座を改めて聴いてみましょう。
なぜここであえて基本講座を聴くのかというと、論文対策講座にしっかりと取り組んだうえで、司法試験・予備試験の問題を解く方法が頭に入ります。その状態で基本講座を聴くことで、全体の構成に対する理解ができるからです。
全体の構成に対する理解ができることは、個別の論点などの理解にもつながります。
(5) 短答対策講座はあえて触れない
短答対策講座は、価値がないとはいいませんが、優先度は低いと思っています。
短答対策で一番重要なのは過去問を解くことだからです。
短答対策講座を利用しようとすれば、その分時間がかかってしまいます。
その時間をかけるくらいであれば、過去問を繰り返し解くべきなのです。
ただし、短答対策講座を受けるべき場合もあります。
それは、短答の過去問を解いていて、苦手な分野が分かったときです。
分野ごと苦手な場合には、基本的な理解自体が苦手な可能性があります。短答対策講座を受けることで、その苦手の原因が払拭できるかもしれませんので、受けてみるといいでしょう。
(6) 通勤中も耳で講座を聴く
社会人の方には電車やバスで通勤している方も多いかと思います。
通勤中というのは、
・ある程度時間が決まっている
・できることが限られる
ことから、毎日のルーティンとして耳で講座を聴くのがお勧めです。
少しでも勉強時間を稼ぐためにも、通勤時間を活かしていきましょう。
5 社会人に予備校を1つだけオススメするならアガルート
それぞれの予備校にお勧めのポイントはあるのですが、社会人ということを考えたときに1つだけお勧めするならアガルートになります。
なぜなら、司法試験・予備試験を中心とする予備校でありながら、時間がない社会人のためにオンライン体制が充実しており、しかも金額も比較的安いからです。
本気で合格するということを考えたときには、やはり司法試験・予備試験を中心としている予備校の講座を受講するのがよいでしょう。
もちろん、中心としていない予備校でも良い講師や良いテキストというものはあると思います。しかし、やはり合格者は司法試験・予備試験を中心としている予備校を選んでいることから、無難な選択肢をとるのが合格する戦略上では重要となります。
アガルートは、司法試験講座の講師である工藤北斗氏が作った予備校であり、司法試験・予備試験に力が入っているのは間違いありません。
アガルートは最初からオンライン予備校として設立されており、オンライン体制には何も問題ないでしょう。
最近は、アプリも作られており、一層オンラインで受講しやすい体制が整っているといえます。
アガルートは質の高い講義を提供しながら、従来の予備校に比べて比較的金額が安いです。いわゆるコスパがいいという状況にあると思います。もちろん、より安い講義もありますが、講義の質を考えたときに比較的安いといえます。
以上のとおり、社会人があえて一つ選ぶのであればアガルートがお勧めです。
もちろん、人によって好みがあるので、これは迷っている方向けのお勧めです。
それぞれの予備校の特徴をよく理解して、自分に必要なものを選択できるのであれば、その予備校がベストであるはずです。
予備校選びはあくまでスタートにすぎません。選んで満足せず、選んだ予備校でどのように合格に向けて勉強をしていくのかの方が大事です。
6 まとめ
繰り返しになりますが、社会人の皆さまはとにかく勉強する時間がありません。
予備校を利用して効率的に勉強をすることは必要不可欠です。
どのように予備校を選ぶべきなのかについては、以下の4つの基準を参考にするべきです。
- オンライン受講ができるか
- 音声や動画のダウンロードが可能か
- 基本講座や論文対策がパックで販売されているか
- 払える金額か、払いやすい方法があるか
そのうえで、アガルート、伊藤塾、スタディングの3つを紹介しました。
ご自身で各予備校のウェブサイトを閲覧したり、資料の取り寄せをしたり、お試しの受講をしたりして、自分にあった予備校を選んでみてください。
それでも悩んでしまうという方に対しては、私の意見としては、アガルートがオススメです。
社会人の皆さまのお役に立てることをお祈り申し上げます。
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