予備試験ってどうやったら受かるの?
勉強を続けているけど、合格するビジョンが見えない……
予備試験の勉強を続けていると本当に合格をするのか不安になりますよね。
どうすれば合格できるのかということをいろいろな方法で説明することはできますが、一番重要なのは、予備試験に受かる人になっているかどうかです。
なぜなら、予備試験に受かる人には8つの共通点があるからです。
8つの共通点とは、
- 勉強を習慣化できている
- 集中して勉強をすることができる
- 情報収集を怠らない
- どうすれば合格できるのかというビジョンを持っている
- 頭を使って勉強をすることができる
- 指摘を素直に受け止める
- アウトプットを大切にする
- 基本を理解している
です。
この記事では、予備試験に受かる人の8つの共通点をチェックリストともに解説します。
自分が予備試験に受かる人になっているかどうかをチェックして、今すぐ合格に向けて行動を見直しましょう!
1 予備試験に受かる人の8つの共通点
1−1 勉強を習慣化できている
予備試験に受かる人は、勉強を習慣化して、大きな波がなく淡々と勉強をしています。
勉強を習慣化することで、「今日は勉強したくないから」というモチベーションの低下もほとんどありません。
予備試験に受かるためには、少なくとも2000時間程度の勉強時間が必要なわけですから、勉強を習慣化することで勉強時間をたくさん稼いでいるわけです。
- 勉強する日としない日がある。
- 土日だけ勉強して、平日は全く勉強しない。
- 1日に勉強する時間に偏りが大きい。
という方ですと、勉強時間を稼ぐことができませんし、せっかく勉強した内容の定着が悪くなります。
仕事をしていて勉強時間を稼ぐのが難しいから…という社会人の方などは、
- 朝1時間早く起きて勉強する
- 通勤時間でできる勉強方法を決める
など具体的に勉強方法を習慣化することを考えましょう。
1−2 集中して勉強をすることができる
予備試験に受かる人は、勉強自体に集中して取り組んでいます。
集中しないでする勉強は、そもそも勉強時間としてカウントしません。
勉強時間としてカウントできないということは、予備試験に受かるための勉強時間に足りないままということになります。
- スマホを見ながらなんとなく勉強する
- ちょっと勉強したら漫画を読んでしまう
- 勉強したフリになってしまう
なんてことはありません。
予備試験に合格している人は、のちの司法修習などでも高い集中力を持っているという共通した特徴があります。
1−3 情報収集を怠らない
予備試験に受かる人は、オススメの基本書・予備校や勉強方法などの情報収集を怠りません。
予備試験に受かる人は、必要な勉強を効率的に行っています。それは、何が必要なのか、どうすると効率的なのかという情報を集めているからです。
- 予備校に通って情報を得ている人
- SNSで情報収集をしている人
などがいます。
情報収集ばかりして勉強しないのは論外ですが、勉強の仕方を身につけるためにも勉強の合間に情報収集を行いましょう。
1−4 どうすれば合格できるのかというビジョンを持っている
予備試験に受かる人は、どうすれば合格できるかというビジョンをもって必要な勉強を最短距離で行っています。
高学歴の人が予備試験に合格しやすいのは、どうやれば試験に合格できるのかというビジョンを大学受験までに確立していて、それを予備試験の勉強に活かしているというのが一つの要因でしょう。
1−5 頭を使って勉強をすることができる
予備試験に受かる人は、なんとなく講義を聴くとか、何も考えずに暗記をするとかをせず、目的意識を持って勉強をしています。
どうやって勉強するのがいいのかということを頭を使って考えることで効率的に勉強をすることができます。
1−6 指摘を素直に受け止める
予備試験に受かる人は、他人からの指摘を素直に受け止める傾向があります。
模試や答練などで添削してもらった内容を受け止めて、答案を良くするために活かしています。
指摘が間違っているんじゃないか、添削者が悪いんじゃないかと思うこともあるかと思いますが、まずは素直に指摘を受け止めます。
指摘を素直に受け止めて余計なことを深く考えないということが、効率的な勉強につながります。
1−7 アウトプットを大切にする
予備試験に受かる人は、早い時期からアウトプットを意識しています。
予備試験に受かる人には、基本書を読み込んでいる人は少ない印象です。基本書はほとんど持っていなくて、予備校のテキストだけで合格したという合格体験記もありました。
アウトプットを大切にするということは、アウトプットできるためにはどのようにインプットすればいいのかが分かるため、効率的な勉強をすることができるようになります。
1−8 基本を理解している
予備試験に受かる人は、ほぼ全員基本を理解しています。
何が基本かを理解し、その基本を応用することができる能力があるからこそ、予備試験の難易度の問題を解いて合格レベルに達することができているのです。
基本を理解せず、細かい論点などについて気になってしまう人は、その分基本を理解する時間が足りなくなってしまいます。
そうなると、予備試験への合格は遠ざかるでしょう。
難しい論点に興味を持つことも大事ですが、それは基本を理解したうえでということを忘れないようにしましょう。
2 予備試験に受かる人に関するQ&A
2−1 1日何時間くらい勉強しているの?
予備試験に合格する方の勉強時間は、最低でも
- 学生で1日6時間から10時間
- 社会人で平日2時間、休日8時間
程度です。
とにかくたくさん勉強しているというよりは、集中した勉強時間を稼いでいる傾向が強いようです。
2−2 予備校は利用しているの?
予備試験に合格した方のほとんどは、基本講義、模試などの何らかの形で予備校を利用しています。
特に短期で合格した大学在学中の予備試験合格者は、早いうちから予備校の講義を100%活用しているという話を聞きます。
2−3 学生が多いの?社会人には無理なの?
法務省は、令和5年度予備試験の合格者に関する資料として、出願時の職種別合格者数を公開しています。
(以下、法務省のウェブサイトより引用)
職種 | 最終合格者数 |
---|---|
公務員 | 30 |
教職員 | 2 |
会社員 | 50 |
法律事務所事務員 | 2 |
塾教師 | 2 |
自営業 | 9 |
法科大学院生 | 21 |
法科大学院以外 大学院生 | 1 |
大学生 | 286 |
無職 | 69 |
その他 | 7 |
総計 | 479 |
この職種別合格者数によれば、
合格者479名中大学生・法科大学院生の合計は307名で、64%を占めています。
社会人(その他含む)の合計は102名で、21%です。
これをどう見るかですが、決して「社会人には無理」とは言えない数値でしょう。
ただし、受験者数に占める合格者数という意味で言えば、社会人の方が合格率が低いのは事実です。
社会人が予備試験に受かる人になるための方法については、以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
2−4 自主ゼミを組んでいるの?
正確な割合は分かりませんが、予備試験に受かる人は、意外と自主ゼミを組んでいない印象です。
自主ゼミをするとなれば時間調整や自主ゼミでやる内容を調整しなければいけません。
予備試験に受かる人は、必要な勉強を淡々と行っていますので、自主ゼミでスケジュールを割かれるということはあまりしていないようです。
2−5 高学歴の人が多いの?
予備試験に受かる人には、高学歴(偏差値の高い大学)の人が多いのは事実です。
これは、高偏差値の大学を受かっているという事実から、難関試験に合格するというノウハウをもともと持っていること、勉強することが習慣化されていることが理由だと思われます。
ただし、一般的に高学歴とはいえない人や、高卒の人も予備試験に受かっていますので、高学歴の人でなければ合格できないというわけではないです。
3 予備試験に受かる人かどうかのチェックリスト
ここまで、予備試験に受かる人の8つの共通点を説明しました。
重要なのは、安易に「自分は予備試験に受かる人と同じだ」と考えないことが重要です。
そこで、予備試験に受かる人かどうかのチェックリストを作成しました。
こちらのチェックリストを参考に自分が予備試験に受かる人かどうかを確認してみてください。
4 予備試験に受かる人になっているのであれば、迷わず勉強するべき
チェックリストを参考に、自分が予備試験に受かる人になっているのであれば、あとは迷わず勉強をして予備試験に合格しましょう。
いくら予備試験に受かる人の特徴に該当していても、勉強時間が足らなければ合格できないのが予備試験です。
なぜなら、予備試験に合格するために勉強しなくてはいけない範囲は膨大なものだからです。
このままでいいんだろうか……と不安になることもあると思いますが、きっと予備試験に合格すると信じて勉強を進めましょう。
どうしても不安なときは、合格者の話を聞いたり、合格体験記を読んだりすると、モチベーションを高めることができます。
5 予備試験に受かる人になっていないのであれば、今すぐ考え方と行動を変えるべき
チェックリストを参考にしてみて、予備試験に受かる人になっていないのであれば、今すぐ考え方と行動を変えるべきです。
なぜなら、予備試験に受かる人の考え方と行動でなければ、勉強の効率が著しく低くなり、いつまで勉強しても予備試験に合格できる可能性は低いままだからです。
このブログでも予備試験に受かるための考え方を多数紹介していますので、参考にしてまずは考え方を変えてみてください。
その後は自分を信じて勉強を続けましょう!
6 まとめ
最後に今回の記事の内容をさらに簡潔にまとめてみました。
予備試験に受かる人の特徴は以下の8点です。
- 勉強の習慣化: 日々の勉強を習慣づけ、安定した学習時間を確保。
- 集中力: 勉強に集中し、無駄な時間を排除。
- 情報収集: 効果的な勉強方法や教材などの情報を収集。
- 合格ビジョン: 合格までの道筋を描き、計画的に学習。
- 思考力: 目的意識を持って勉強し、効率的な方法を模索。
- 素直さ: 指摘を素直に受け入れ、改善に繋げる。
- アウトプット重視: 早い段階からアウトプットを意識した学習。
- 基本理解: 基本事項を確実に理解し、応用力を養う。
これらの特徴を持つ人は、勉強時間(学生:1日6-10時間、社会人:平日2時間/休日8時間)を確保し、予備校の活用も検討しています。高学歴者が多い傾向はあるものの、学歴に関わらず合格は可能です。
今の自分の状態を理解して、合格に向けて行動を変えるようにしましょう!
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