本日は、令和5年度予備試験の口述試験の合格発表日でしたね。
予備試験に最終合格した皆さん、誠におめでとうございます!
予備試験に合格すると、それまでとは世界が変わりますよ
これからも今年の司法試験に向けて勉強を続けることになりますが、その前に今すぐしておいた方がいいと思うことを簡単に解説します。
口述試験が終わった後は予備試験に合格するものと思って準備していたと思いますので、大丈夫だと思いますが、同じく予備試験に合格した私から、私の経験も踏まえてお伝えさせてください。
法律事務所の説明会(ウィンタークラークなど)への参加
法律事務所の説明会に応募しましょう。これが結構大事です。
論文式試験に合格した方向けの募集も始まっていますので、既に応募した方もいるかもしれません。
まだ司法試験には合格していないし、後でいい
四大法律事務所とかには興味ない
と思わず、応募してみましょう。
なぜ強く勧めるかというと、予備試験合格者の価値というのは、予備試験に合格して司法試験を受けるまでが一番高いからです。
今の時期に開催している説明会は予備試験合格者専用のものとなっています。
一方で、司法試験受験後に開かれる説明会は、予備試験合格者以外も参加してきます。
経歴にもよりますが、予備試験合格者が上位ロースクールの合格者に勝てるのは今しかありません。
(本当に今しかないです。司法試験が終わったら予備試験合格者に価値はないです。)
あとは、企業法務に興味がなかったとしても、企業法務の弁護士が丁寧に話をしてくれて何でも答えてくれるのは今しかありません。
見識を深めるためにも、説明会には参加した方がいいでしょう。
(大変失礼なので、企業法務に興味があるという建前にはして下さいね。)
説明会の情報は、アットリーガルのサイトが詳しいです。こちらも参考にしてみて下さい。
司法試験に向けた勉強スケジュールの策定
司法試験まではとにかく時間がありません。
私の経験では、予備試験合格後に説明会に参加したり、模試を受けたりしていると、自分が自由に勉強できる時間というのは想像していた以上にありませんでした。
細かいスケジュールを作る必要はありませんが、
・この科目の割合を多くしよう
・何年から何年までの過去問を解こう
・短答は対策はいつから始めよう
という大体のスケジュールを決めるのがいいでしょう。
スケジュールを決めておけば、もし想像以上に時間がなかったとしても、自分が考えている戦略通りにスケジュールを調整し直すことが可能です。
- 時間がなくて、憲法が全然勉強できなかった
- 短答が間に合わず、思ったより知識が抜けていたので、短答落ちした
ということがないようにしましょう。
司法試験の過去問を解く
勉強の基本方針としては、司法試験の過去問を解いて、復習をするというものだけでいいでしょう。
予備試験の問題と司法試験の問題では性質が少し異なるので、実際の過去問を時間を計って解くことでその感触を掴みましょう。
私は、行政法の原告適格、刑事訴訟法の伝聞法則などの分野だけを絞って、新司法試験の過去問を全て洗い直すなどもしていました。分野別に絞って解いてみるのもオススメです。
実際に時間を計って緊張感をもって問題を解くという意味では、模試や答練を受けてみてもいいでしょう。
あくまで目的は、時間を計って解くことで、成績はあまり気にする必要はありません。
(私は、E評価でしたが、全く気にしていませんでしたし、そのまま危なげなく合格できました。)
最後に
予備試験合格者の司法試験合格率が極めて高いことは皆さんもご存じかと思います。
普通にやっていれば合格します。
でも、油断をしないでください。
もう少しで司法試験の長い勉強も終わりです。
最後まで頑張っていきましょう!
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