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予備試験合格に必要な勉強時間は2000時間~ 今すぐできる効率アップ方法

予備試験合格者は1日何時間くらい勉強しているのだろうか?
予備試験に合格するまでに何時間勉強すればいいのだろうか?

難関と言われている予備試験ですから、合格者がどのくらい勉強をしてきたのかは気になりますよね。果てしない勉強だと思うとやる気も無くなってしまいかねません。

短期合格者と言われる方も含めて調査したところ、予備試験合格に必要な勉強時間は、およそ2000時間〜でした。
最短で1年間で予備試験に合格する人もいるということですから、2000時間を365日で割ると一日5.5時間となります。こうやってみるとそこまで多い時間というわけではなさそうですね。

この記事では、

  • 予備試験合格に必要な勉強時間
  • タイミング別予備試験合格に必要な勉強時間
  • 予備試験合格者の一日あたりの勉強時間
  • 勉強時間を増やすためにできる4つの習慣
  • 勉強効率を20%あげる4つの行動

を解説します。

今の勉強を見直して、合格までの期間を短くすることができるので、この記事を読んで習慣を変えてみてください。

この記事を書いた人
司法試験合格ぷろじぇくと

ロースクール在学中に平成28年予備試験に合格(論文式試験90位代)
平成29年司法試験に合格(総合順位500位)。現在弁護士として活動中。
司法試験合格後に憲法、行政法、商法のまとめノートを販売し、100件以上の販売実績あり。「司法試験を計画的に合格すること」を提唱していきたい。

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1 予備試験合格に必要な勉強時間は2000時間から

予備試験合格に必要な勉強時間は2000時間からです。
事実、予備試験に1年で合格した人がいます。その人たちが一日5.5時間集中して勉強したとしていたら2000時間となります。

実際にも2000時間程度の勉強時間で合格している方もいるようです。

2 「勉強時間」について考え直そう

この記事でいう「勉強時間」というのは、問題・教材・講義に向かって真剣に考えている時間です。

  • スマホを見ている時間
  • 友達と雑談している時間
  • なんとなくぼーっとしている時間
  • 講義を聞いたふりをしている時間

などは勉強時間に入りません。

私もついつい勉強をしている間にスマホゲームを始めてしまうときがありました。
あとあと考えると勉強した時間のように捉えてしまうのですが、それは勉強時間にはなりません。

集中している時間を計るのであれば、スマホのアプリやストップウォッチを使用しましょう。
私がオススメなのは、スタディプラスというアプリです。
学習総合サイト Studyplus(スタディプラス)

ストップウォッチの機能を果たしながら、勉強した科目毎の時間も記録してくれます。後で振り返ったときに、「今月は勉強時間が少ないな」「土日はもっとできるな」「この科目は全然勉強していないな」ということが分かるので振り返りにもなります。

スマホを使いたくないという方には以下のストップウォッチがオススメです。
私の周りにも数人使っている人がいましたが、とても使いやすそうでした。

※ちなみに私は自宅にあった普通のストップウォッチを使っていました。

3 タイミング別予備試験に合格するまでの勉強時間

3ー1 勉強開始から予備試験短答式試験まで

およそ1400時間〜となります。

  • 入門講座を聴くなどの基礎の勉強
  • 論文の書き方の習得
  • 論文の過去問演習
  • 短答式試験プロパーの勉強

などが必要となります。

この時期が一番大変であり、一番重要となります。

3ー2 短答突破から予備試験論文式試験まで

およそ400時間くらいとなります。
短答式試験から論文式試験までは、およそ7週間しかないからです。
短答に集中していたところから、論文用の知識を確認し直す必要があります。
また、実際に手を動かして答案を書く練習をした方がいいでしょう。

3ー3 論文突破から予備試験口述式試験まで

およそ200時間くらいとなります。
論文式試験合格発表から口述式試験まではおよそ3週間しかないからです。しかも現在の日程では年末年始を挟むこととなります。

口述対策は論文式試験終了後からもできますが、論文式試験の合格が難しく、合格しているかどうかは確信が持てないことも多いです。
また、口述式試験は、論文式試験合格発表後から準備しても十分に合格可能です。私の周りの予備試験合格者の10人弱も、論文合格後から後述の対策を始めていました。

3ー4 【おまけ】予備試験合格後から司法試験まで

予備試験合格発表後から司法試験まではおよそ半年となります。
私の場合、およそ500時間勉強していました。

  • 予備試験合格後には4大事務所の就活がある
  • 予備試験の論文式試験に合格できる基礎力があるから実践形式の練習だけで合格できる
  • 勉強に飽きてきた

という理由であまり勉強できていませんでした。

予備試験がギリギリだったと感じるようであれば、予備試験合格後も800時間程度勉強した方がいいと思います。

4 予備試験合格者の一日の勉強時間

予備試験合格者の一日の勉強時間は、

学生6〜8時間
社会人は平日2時間、休日8時間

が目安となります。
これらは集中して勉強し続けた時間ですので、毎日継続してより長い時間勉強ができるのであれば、それはもちろんOKです。

4ー1 学生の勉強時間は一日6〜8時間

学生(文系)の方は比較的時間の余裕があると思います。合格者の方は一日6〜8時間は勉強しているようです。
これは、大学の講義やアルバイト、サークルなどの時間を考慮した時間となります。

集中していない状態で長時間勉強したとしても効果は薄くなります。6〜8時間と思わずしっかり勉強しましょう。

4ー2 社会人の勉強時間は平日2時間、休日8時間

社会人の方は仕事の内容や休日の日数によって全く異なってきます。
あくまで一例として考えてください。

予備試験に合格した社会人の方の話では、

・通勤時間中に講義を聴く
・通勤時間中に短答の過去問を解く
・通勤時間中に論証集を確認する
・休日は論文の過去問を解く

という勉強スタイルだったようです。
平日の勉強時間が短くなる分、休日の勉強時間を多めに取っているようでした。

もちろん、学生に比べて時間が短くなってしまう分、合格までにかかる年数は長くなります。しかし、社会人というハンデがある分集中してできるということもできますので、一概に不利とは言えません。

5 勉強時間を増やすために今すぐできる4つの習慣

なかなか勉強時間を増えない(=集中して勉強できていない)という方も多いはずです。私も一時期5時間程度しか勉強できて悩んでいました。
しかし、色々と工夫したところ勉強時間を7時間程度まで伸ばすことができました。

そこで、私が試してみてうまくいった方法を紹介します。

5-1 勉強のルーティンを作る

1日の勉強のルーティンを作ってみましょう。
そのルーティンに従うことで、「いつ勉強しよう」「家事はいつしよう」「ご飯をいつ食べよう」という日常的な選択肢が少なくなり、その分の時間を集中した勉強に充てることができます。

例えば

  • 通学するまでに1時間旧司の過去問集をする
  • 通学中に論証集を確認する
  • 午前に1通司法試験の過去問を解く
  • 午後に1時間程度短答を解く時間を作る

などです。

他にも

  • 旧司の過去問を解いたら、そのあと20分程度は復習に宛てる

などでもいいと思います。

5-2 動画やSNSを観るタイミングを決める

どうしても勉強だけを続けることは難しい場合には、休憩の時間を決めましょう。
人の集中力は15分が限界などとも言われています。しかし、15分ごとに休みを取ると休みの方が長くなってしまうリスクが高くなります。

15分ごとに息を抜くようにリラックスして、1時間が経ったら10分程度動画やSNSを見てもいいとルールを決めるといいでしょう。
休憩のルールを決めることは、休憩時間を制限することになり、勉強時間を長くすることができるからです。

5ー3 勉強時間を計る

勉強時間を計るというのも勉強時間を増やすための方法です。
勉強時間を計ることで「勉強した気になっている」ことを防げ、自分の勉強時間を見直すことができるからです。

時間を計る方法のオススメは、上でも説明しているとおり、スタディプラスというアプリとストップウォッチとなります。

5-4 勉強以外の時間を見直す

勉強時間を増やすために勉強している間以外の時間を見直すことも重要です。

1日24時間という限界は決まっているのですから、勉強以外の時間を見直すことで勉強時間を作り出すことができるのです。

  • 部屋を片付けて、家を出る支度を短くする
  • 食事のルーティンを決めて、ご飯を考える時間・作る時間を短くする

などで時間短縮をすると効果的です。

他にも、就寝時間・起床時間を固定すると生活が安定してリズムが作りやすくなるのでおすすめです。

6 【時間がない人向け】勉強効率を20%あげる4つの方法

勉強時間を作ることも重要ですが、その勉強時間を生かすために勉強効率を上げることも重要です。

せっかく作った勉強時間を無駄な勉強に費やしていては合格までに時間がかかってしまうからです。

そこで、勉強効率を(体感)20%あげる方法を説明します。

6ー1 勉強スケジュールを見直す

勉強スケジュールを見直すというのは、合格するために価値のある勉強だけに絞るということです。
最短距離を走れば短い時間でも合格できるということですね。

合格者の勉強の基本は、司法試験の過去問(論文・短答ともに)です。
それ以外の教材に手を出す必要がありますが、友達に勧められた演習書ばかりして過去問をしていないなどのときは見直しましょう。

6ー2 集約する資料を作る

いわゆるまとめノートを作ることでも時間効率があがります。
確認したいときに大事な定義や論証をすぐに確認できるようになるからです。

  • 入門テキスト
  • 論証集
  • 自作まとめノート

でまとめノートを作っている方が多いです。

私は、

刑法、刑事訴訟法、労働法は論証集
民事訴訟法は基本書(リーガルクエスト)
憲法、行政法、民法、商法は自作のまとめノート

でまとめていました。

ただし、自作のまとめノートを作る方は、作ることにこだわりすぎていてはかえって時間効率が下がります。
私の周りのロースクール生で、勉強している割に成績が良くない人はまとめノートにこだわっていました。

ちなみに、私はアガルートの論証集をベースにしたオリジナルだったのであまり時間はかけていません。

【2024・2025年試験対応】司法試験|論証集の「使い方」 

6ー3 使用している教材を見直す

教材を見直すことでも時間効率をあげることができます。
やはりわかりやすい教材、わかりにくい教材というものはありますので、自分に合ったわかりやすい教材を選ぶことで、理解の時間を短縮できます。

定評のある教材は分かりやすい教材であることが多いので、迷ったら定評のあるものを選ぶといいでしょう。

ちなみに私は、全体の理解を深めたいと思ってアガルートの総合100の前身となる講座を受けたところ、理解が深まって勉強効率が良くなりました。

6ー4 モチベーションをあげるルーティンを作る

いくらテクニックを用いても、勉強に対するモチベーションがなければ効率的な勉強はできません。

  • 既に合格している友達とご飯に行って話を聞く
  • 裁判官、検察官、弁護士の仕事について調べる
  • 自分が合格したい理由を考え直す
  • 合格体験記を読む

などで私はモチベーションがあがっていました。

特に合格体験記を読むことは、勉強法を学ぶことにもなるのでおすすめです。

7 まとめ

この記事では予備試験に合格するために必要な時間を解説しました。
もちろん、人によって合格するまでにかかる時間は異なります。しかし、合格するまでの時間を短くすることは誰にとっても価値があります。

最後にやっておくといい効率アップできる具体的な行動をまとめます。

  • 通学するまでに1時間旧司の過去問集をする
  • 通学中に論証集を確認する
  • 午前に1通司法試験の過去問を解く
  • 午後に1時間程度短答を解く時間を作る
  • 部屋を片付けて、家を出る支度を短くする
  • 食事のルーティンを決めて、ご飯を考える時間・作る時間を短くする
  • 勉強スケジュールを見直す
  • 集約する資料を作る
  • 使用している教材を見直す
  • 既に合格している友達とご飯に行って話を聞く
  • 裁判官、検察官、弁護士の仕事について調べる
  • 自分が合格したい理由を考え直す
  • 合格体験記を読む

これらを今からでも実践してできるだけ短い時間で予備試験に合格しましょう。

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